タイへの赴任が決まったけれど、実際どのような生活になるのか想像できない方も多いのではないでしょうか?
赴任先で安心して生活をスタートできるよう、事前にタイの現地事情を知っておくことは大切です。
ここでは、タイでの生活事情から家探しのポイント、渡航前にやっておきたいことなど紹介します。
タイへの赴任が決まった方は、ぜひ参考にしてみてください。
タイへの赴任に備えて情報を集めよう
旅行とは違い、タイで生活するとなると、より詳しく現地の事情を把握する必要があるでしょう。
単身赴任なのか家族を連れていくのか、それぞれの事情により住む場所も変わってきます。
タイでの生活事情と家探しについて詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。
タイの治安
タイの治安はそれほど悪くありません。
ただし、治安の悪い地域も存在するので、事前に外務省のホームページで危険エリアを確認しておきましょう。
日本に比べてスリ・ぼったくりなどの軽犯罪が多いので、注意をはらって生活することも大切です。
タイの食事事情
タイでは日本食材も手に入りやすく、日系のスーパーも多くあります。
住むエリアによっては日本と変わりなく食事ができると言えるでしょう。
外食文化なので、市場などで手軽にタイ料理を楽しむこともできます。
ただし、食当たりする可能性もあるので、生の食材だけは避けましょう。
タイの交通事情
街中はトゥクトゥクやシーロー、路線バスなど豊富に走っており、運賃も安く利用しやすいです。
他にも鉄道や地下鉄、レンタカーなども利用できます。
タクシーでは、行先によって乗車拒否されるケースや、メーターを使用せず高い料金を請求されることがあるので注意しましょう。
タイの医療事情
タイの医療水準は高水準と言われており、日本より劣るということはありません。
また、日本語専用外来のある病院もあるので、言葉に自信がない場合でも安心して受診することができます。
タイの学校事情
家族全員で渡航する場合、教育環境を気にする方は多いです。
タイの中でも首都のバンコクは日本人が多く住んでいることもあり、日系の幼稚園やインターナショナル幼稚園が多く存在します。
学校により特色が異なるので、実際に見学してから最適な学校を選ぶと良いでしょう。
タイ赴任での家探し!賃貸住宅の特徴は?
日本の住居とタイの住居の違いについても知っておくと良いでしょう。
タイの賃貸物件の特徴について説明していきます。
物件タイプは3種類
タイの物件には、「コンドミニアム」「アパート」「サービスアパート」の3種類が存在します。
コンドミニアム
日本でいう分譲マンションにあたる物件です。
部屋ごとに異なる個人オーナーが所有しているので、同じ建物でも、賃貸条件や管理条件が異なります。
サービスアパートの同じクラスと比較すると家賃が安くすみます。
しかし、備え付けの家具・家電の修理費用が自己負担になるケースがあるので事前に確認しておきましょう。
アパート
法人のオーナーが建物を所有している物件です。
コンドミニアムと比べて、管理やサポートが充実しているので、日本駐在員に最も人気があります。
サービスアパート
メイドや生活備品が備わった付加価値が付いたアパートを指します。
ホテルの様にレセプションが24時間対応可能な物件や、日本語可能なスタッフが在中しているなど充実したサービスが受けられます。
家賃は割高になりますが、トラブルが少なく快適に住めるため人気の物件です。
基本は家具付き
タイの家の多くには家具が備え付けられています。
そのため、現地で家具を用意する必要はなく、入居後すぐに生活をスタートすることが可能です。
水回りは少々不便
タイでは外食文化が発達しているので、賃貸物件のキッチンは簡易的なものになっています。
また、お湯を溜めて入浴する習慣がないので、トイレと一緒になったユニットバスの物件が中心となります。
公共施設やサービスが充実している
タイの集合住宅では、建物内にプールや子どもの遊び場など設置されている物件や、最寄りの駅や病院まで送迎してくれるサービスカー付きの物件など、充実したサービスのある物件が多いです。
単身・家族連れを問わずメイドサービスを利用するのも一般的で、安い費用で快適な暮らしができるでしょう。
その他タイへの赴任にあたりやっておきたいこと
日本にいる間にしておいた方がいいことについて紹介します。
赴任後に用意することが可能でも、できるだけ日本で準備しておくと安心です。
現地に行ってからではスムーズにいかないこともあるので、事前に確認して早めに動きましょう。
ビザ取得の手続き
ビザがなければタイに住むことができません。
発行までに1ヶ月程度時間がかかるので余裕をもって準備しましょう。
駐在の場合、会社側が手続きを行うと思いますが、それに伴う書類や健康診断が必要です。
予防接種を受ける
海外渡航後も安心した生活を送るために、予防接種を受けましょう。
これにより、感染症にかかるリスクを軽減できます。
会社によっても異なりますが、主な予防接種は次の5種です。
- 日本脳炎
- 破傷風
- A型肝炎
- B型肝炎
- 狂犬病
いずれも3回接種が必要です。
赴任前にクレジットカードを作る
タイで生活する上では、クレジットカードがあると非常に便利です。
色々な場面で使うことになるので事前に作っておきましょう。
ブランド選択は、VISAかMASTERが普及しているのでおすすめです。
ネットバンキングの手続き
現地のATMでは日本の銀行の口座残高を確認できないので、ネットバンクの開設はしておきましょう。
暗証番号やパスワードを忘れると、再発行の手続きに時間がかかるのできちんと管理することも大切です。
持って行く荷物の準備
何を持って行けばいいのか、悩まれる方も多いでしょう。
タイへ赴任する際に、一般的に必要となる持ち物を紹介します。
また、持って行ってはいけないものもあるので参考にしてください。
持っていくと良いもの
衣類
一年を通して暑い国なので、夏服があれば問題ないですが、冬に帰国することも考えられるので数着羽織ものや冬服があると良いでしょう。
レストランや公共施設では冷房が効きすぎて寒いこともあります。
お薬
タイのドラッグストアでも薬を買うことはできますが、日本より効き目が強い傾向にあります。
よく使う日本の薬や、常備薬は持参しておくと安心です。
日本よりも虫が多いので、かゆみ止めや虫刺され薬も必要です。
スニーカーやサンダル
整備されていない道路が多く、ヒール靴や革靴では歩きにくいです。
スコールも多いので、濡れても良いサンダルやスニーカーを持って行くことをおすすめします。
日用品
現地で購入もできますが、日本製の方が種類も多く、性能も良いです。
コンタクトレンズ、爪切り、耳かき、日焼け止め、化粧品、折り畳み傘、除菌シート、裁縫道具など使い慣れた日用品があれば持参すると良いでしょう。
電化製品
現地の賃貸物件には必要な家具・家電は備わっていることが多いです。
住む物件によっても違うので、事前に何があるのか確認しておくことをおすすめします。
自分自身で用意が必要な電化製品には、髭剃り、変圧器、モバイルバッテリー、ノートパソコン、携帯電話などがあげられます。
持って行ってはいけないもの
電子タバコ
タイでは、電子タバコの使用や所有が厳しく規制されています。
電子タバコを所有していると、最高で10年の懲役、または50万バーツの罰金で処罰されます。
電子タバコをタイへは持ち込まないよう注意しましょう。
タイの情報を集めながら赴任の準備を進めよう
今回、タイの現地事情や、事前に知っておきたい情報について紹介しました。
家探しのポイントや、現地の情報を知り、タイでの生活を少しイメージできたのではないでしょうか?
慣れない土地で安心して生活をスタートするために、タイの情報を集めながら余裕をもって準備を進めていきましょう。