タイ国内の引越しはどうする?進め方や費用相場、おすすめの業者を紹介

昼のラチャダー鉄道市場 タイの生活

タイ国内での引越しは、日本と異なる点が多く、事前の情報収集がとても重要です。都市間の長距離移動から、バンコク市内の短距離移動まで、状況に応じた準備や業者選びが求められます。

この記事では、タイ国内の引越しをスムーズに進めるための手順や費用相場、おすすめの引越し業者についてわかりやすく解説します。
トラブルを防ぎ、安心して新生活をスタートさせるためにも、ぜひ参考にしてください。

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タイの引越しは日本と違う?

段ボールを運ぶ人
タイと日本の引越し事情には、文化や生活スタイルの違いからくる相違点がいくつかあります。
ここでは、タイならではの引越しの特徴や、日本との違いを解説します。

引越しの頻度が多い

タイでは、賃貸契約が1年更新であることが一般的です。
更新の際に家賃が上がったり、住環境を見直したりすることで、別の物件に移る人が多く見られるため、「短期間で住み替える」というライフスタイルが定着しています。

日本に比べて引越しへの心理的ハードルが低く、実際に、数年で複数回の引越しをするケースも珍しくありません。

家具・家電は備え付け

タイの賃貸物件には、ベッド・ソファ・冷蔵庫・エアコンといった家具・家電が、あらかじめ備え付けられていることが多いです。
そのため、日本のように新生活にあわせて家財道具一式を揃える必要はなく、最小限の荷物で引越しできるというメリットがあります。

特にコンドミニアムでは、洗濯機や電子レンジまで設置されていることも多く、文字通り「スーツケース1つで」引越しが可能です。

デリバリー業者にも依頼できる

タイでは、引越し専門業者のほかに、Grabなどの配送アプリを利用したデリバリー業者や、地元の軽トラ業者に依頼して引越し作業を行うことも可能です。

バイク便やピックアップトラックによる引越しは、小規模な荷物であれば費用も安く、即日対応してくれるケースもあります。

日本よりも、手軽かつスピーディーに引越しを済ませられるのが魅力です。

サービスの質にバラつきがある

タイの引越し業者は、大手から個人業者まで幅広く存在しますが、サービスの品質にバラつきがあるのが実情です。

「時間どおりに来ない」「荷物の扱いが雑」「梱包が不十分」「破損や紛失、盗難が発生する」など、トラブルの事例も報告されています。

特に格安業者の場合は、日本のような丁寧な対応を期待できないこともあるため、口コミや評判を事前にしっかり確認することが重要です。

タイ国内の引越しの進め方

段ボールで荷作りをする人
続いては、タイ国内で引越しをする際の基本的な流れについて詳しく解説します。

引越し先の物件を契約する

まずは、新居となる物件の選定と契約を行いましょう。
希望のエリアで賃貸物件を探す際には、不動産ポータルサイトや現地の不動産会社を利用すると効率的です。

特にバンコクなど都市部では、日本語対応可能な日系の不動産会社を利用すると、内見から契約、トラブル対応まで安心して任せられます。

物件契約時には以下のような書類・費用が必要となることが多いです。

  • パスポートのコピー
  • ビザの提示(観光ビザやビジネスビザなど)
  • デポジット(通常は家賃の1〜2ヶ月分)
  • 初月の家賃前払い

また、内見時には家具の状態や水回り、Wi-Fi環境、周辺の治安や騒音なども確認しておきましょう。

引越し業者を選ぶ

家の模型とカレンダー
次に、信頼できる引越し業者を選定します。
タイには日系業者とローカル業者があり、それぞれ価格帯や対応サービスが異なります。

日系業者は日本語対応やきめ細かいサポートが魅力ですが、費用はやや高めです。
一方、ローカル業者はコストが抑えられる反面、英語や日本語対応に不安があることも多く、スタッフの対応品質も業者によってバラつきがあります。

タイで引越し業者を選ぶ際には、以下の点を確認しましょう。

  • 過去の実績・口コミ評価
  • 荷物の破損・紛失時の補償体制
  • 当日の作業内容や所要時間

実績の多さや口コミ、保証やアフターフォローなどについて確認しておくと安心です。

管理事務所への事前申請

コンドミニアムやアパートへの引越しでは、建物の管理事務所への申請が必要となる場合があります。

  • エレベーターの引越し利用申請(専用エレベーターの確保)
  • 引越し作業の許可時間帯(平日昼間のみなど制限あり)
  • 損害防止のための保証金が必要な場合も

引越し直前に慌てないよう、入居先の管理規約を早めに確認し、余裕をもって申請手続きを行ってください。

梱包・荷造りの準備とコツ

荷造りに必要な段ボールや緩衝材は、引越し業者が提供してくれることもありますが、必ずしも品質が良いとは限りません。
特にローカル業者を利用する場合は、使い回された段ボールが提供されることが多く、強度や衛生面が気になる場合もあります。
また、業者によっては段ボールに記載されたメモやマーキングに対して追加料金を請求するケースもあるようです。

必要に応じて、大型スーパーやホームセンター、Lazada・Shopeeといったオンラインショップで新品の資材を購入しておくと安心です。

引越しの荷物は、以下のポイントを意識して梱包しましょう。

  • 段ボールに部屋名や中身を明記して分類
  • 割れ物には新聞紙やエアキャップでしっかり保護
  • スーツケースや収納ケースも荷物運搬に活用

当日の作業と確認

ヒアリングを行う女性
引越し当日は、荷物の搬出・搬入に立ち会いながら、作業が丁寧に行われているか確認しましょう。
特に家具や家電は、輸送中に傷や破損が生じる可能性があるため、作業前後で状態を撮影しておくと安心です。

また、以下のような点もチェックしましょう。

  • 共用部(廊下・エレベーターなど)の養生状況
  • 搬出時の忘れ物やゴミの有無

トラブル防止のため、パスポート・ビザ・現金・鍵・電子機器などの貴重品は業者に預けず、必ず自分で持ち運ぶようにしてください。

引越し後の手続き

引越しが完了したら、旧住居の退去確認とあわせて、デポジット(敷金)の返金手続きを行います。
返金には数日〜数週間かかることもあるため、領収書や支払い証明書は大切に保管しましょう。

新居では、以下のような手続きが必要です。

  • 勤務先・銀行・保険などへの住所変更
  • 電気・水道・インターネットなどの契約切替え
  • ゴミ出しルール・掲示板の確認など、生活ルールの把握

さらに、外国人が引越しした際は、タイの入国管理局へ新しい居住地を報告する「TM30(居住地報告)」の提出が必要です。
コンドミニアムではオーナーまたは居住者が提出します。

日系管理会社や一部のアパートでは自動で届け出をしてくれますが、自己手続きが必要な場合もあるため、引越し後は速やかに確認・対応しましょう。

タイ国内の引越し費用相場はいくら?

軍手と段ボールとガムテープ
タイ国内への引越しにかかる費用は、一般的に9,000〜30,000THB(41,400〜138,000円)程度が相場とされています。
距離が短く荷物が少ない単身の引越しであれば、3,000〜15,000THB(13,800〜69,000円)ほどで済むケースもあります。
2025年7月時点のレート:1THB=約4.6円

ただし、実際の費用は以下のような条件によって大きく変動します。

  • 荷物の量
  • 移動距離
  • 作業スタッフの人数
  • 梱包や分解・組み立ての有無
  • エレベーターの使用や搬出入の難易度

また、引越し業者の種類によっても価格帯が異なります。
日系の引越し業者は、日本語対応や丁寧な作業が期待できますが、料金はやや高めです。

一方、ローカル業者はコストを抑えられる反面、サービスの質にバラつきがあり、トラブル事例も少なくありません。

費用だけで選ぶのではなく、「口コミ評価」「補償制度」「対応言語」なども比較検討したうえで、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
引越し前には必ず複数社から見積もりを取り、サービス内容と料金を比較することをおすすめします。

タイ国内の引越しにおすすめの業者を紹介

続いては、タイ国内での引越しを安心して依頼できる、おすすめの業者を3社紹介します。

ディアライフ by RENOSY

ディアライフbyRENOSYのサイトトップ画像
ディアライフ by RENOSYは、お部屋探しから引越しまですべて対応する不動産会社です。
物件の契約をすると、バンコク内への引越し費用はすべて不動産会社が負担してくれます。
また、物件契約時にかかる礼金や仲介手数料は一切かかりません。

引越し代を含めた初期費用を最小限に抑えつつ、余裕のある新生活がスタートできるのは大きな魅力だと言えます。

現地での物件案内は日本人スタッフが対応し、さらには入居時の室内・家電チェックや鍵の受け渡しも同行してくれるため、日本語が通じない海外でも安心です。
入居前に限らず、住み始めてからのクレーム代行や敷金返金交渉まで対応してくれる点も大きな魅力です。

会社名 RENOSY (Thailand) Co., Ltd.
ホームページ https://www.dlife.co.jp/
問い合わせ https://www.dlife.co.jp/contact/form.html
(日本)03-4555-9811
(タイ)02-261-1188

商船三井引越センター

商船三井引越センターは、海外引っ越し歴80年以上の豊富な実績を持つ業者です。

日本とタイ間はもちろん、タイから別の国、タイ国内への引っ越しなども対応しています。

不動産会社とは異なり契約のサポートは行っていませんが、引っ越し時に大変な梱包はすべて任せられ、面倒な荷解き作業もしてもらえます。

また、バンコク市内とバンナーエリアに拠点を持っているため、お客様の要望に合わせたスピーディーな対応や輸送スケジュールの調整も可能です。

会社名 商船三井ロジスティクス株式会社
MOL Logistics Co., Ltd.
ホームページ https://www.mol-logistics-group.com/
問い合わせ https://info.mol-logistics-group.com/inquiry/

ヤマト運輸

ヤマト運輸のサイトトップ画像
ヤマト運輸は、国際的な宅配・引越しネットワークを展開している大手物流企業で、タイと日本の間の引越しにも対応しています。

家具や家電などの大型荷物はもちろん、単身者の小規模な引越しにも柔軟に対応できるサービス設計が特徴です。
梱包資材の提供から荷造り、通関手続き、現地での搬入・設置までをワンストップで任せられるため、初めての海外引越しでも安心です。

バンコク市内に支店を構えており、日本語対応のスタッフが在籍しているので、言語面の不安も軽減できます。

会社名 ヤマト運輸株式会社(YAMATO TRANSPORT CO., LTD.)
ホームページ https://business.kuronekoyamato.co.jp/promotion/kaigai/index.html
問い合わせ https://business.kuronekoyamato.co.jp/promotion/kaigai/contact/index.html

クラウドムービング

クラウドムービングのトップサイト画
クラウドムービングは、バンコクを拠点に展開する日系の引越し専門会社で、日本人駐在員や家族帯同の引越しサポートに強みを持っています。

タイ国内の引越しはもちろん、日本・第三国への海外引越しにも対応しており、
小規模な引越しからオフィスの移転まで、さまざまなニーズに応じた柔軟なプランを提供しています。

新居の清掃、家具の拭き掃除、スタッフの靴下・マスク着用など、日本式に準じた丁寧なサービスも魅力です。

会社名 CLOUD BUTLER CO., LTD.
ホームページ https://cloud-butler.asia/cloud-moving/
問い合わせ info@cloud-butler.asia

タイ国内の引越し業者はディアライフ(無料)がおすすめ!

タイでは、一般的な賃貸契約が1年更新であることに加え、家具や家電があらかじめ備え付けられている物件が多いため、日本よりも引越しのハードルが低くなっています。そのため、駐在員や現地在住者の中には、勤務先の変更や生活環境の見直しなどで、複数回の引越しを経験する方も少なくありません。
しかし、そのたびに引越し業者を自分で探すのは手間がかかり、費用や対応品質にも差があるため、あらかじめ信頼できる業者や不動産会社を決めておくことが安心です。

記事内でも紹介したディアライフ by RENOSYは、お部屋探しから引越しまで、まとめて任せられる不動産会社です。
バンコク市内でディアライフを通じて物件を契約すると、引越し代はすべてディアライフ by RENOSYが負担してくれます。
現地での物件案内は日本人スタッフが対応してくれるため、タイ語に慣れていない方の部屋探しや引越しも安心です。

物件選びと引越しを同時にスムーズに進めたい方は、ぜひ問い合わせてみましょう。